映画祭レポート⑥/『センコロールコネクト』舞台挨拶

 映画祭2日目、劇場長編作品『センコロール コネクト』の特別上映が開催され、監督の宇木敦哉をはじめ、1作目の『センコロール』制作に参加されているmebae(STUDIO PONCOTAN代表)と澤田淳(カイカイキキ)をお招きし、舞台挨拶が行われた。
 
左から澤田淳、mebae、宇木敦哉
 
 北海道教育大学のデザイン研究室に同期として在席していた3名。1作目の『センコロール』制作時は監督自宅での作業がメインで、途中からmebae、澤田が制作に参加した。制作上のやり取りはかなり綿密に行われ、キャラクターの動きを互いに実演し、話し合いながら制作した演出もあるとのこと。また、背景は宇木が当時よく歩いた街中の風景が描かれており、札幌に住む観客にとっては特別な嬉しさがある。
 

 
 そんな1作目の『センコロール』から約10年。1作目とつなげた形で新作となる続編を上映したのが、この『センコロール コネクト』だ。鉛筆とトレス台を使って個人制作した1作目から、新作は動画をスタジオに外注し、メインツールとしてPhotoshopを使用した完全デジタル作品となった。
 mebaeは1作目の際、原画から動画、着色まで全てを担当したカットも多くあり、制作側の視線で2作目を鑑賞したとのこと。「新海誠監督のようなリアル描写を追求した作品が席巻している中で、同じインディーズ出身の作り手として、宇木監督は本作で”動くイラスト”を答えとして、クオリティの高い作品を完成させたと感じた」と感想を伝え、宇木は「リアルな背景描写は苦手で…」と笑いながら返答するも、自分が得意とするところを前面に出すことを落としどころとして制作に向き合ったとのこと。
 
 1作目を完成させた時点で、アニメーション制作からはしばらく離れようかと感じていたが、絵を仕事とすることは好きで続けていくうち、一年後には「やはりもう一度」と、アニメーション制作に戻った。既に発表済みだが、『センコロール』3作目も制作予定で、10年以内には完成を…と笑いながら締めくくった。
 
 このまま札幌で個人制作を続けていきたいと展望を語った宇木。また新作を映画祭でお迎えできることを楽しみに待ちたい。
 
●センコロールコネクト 公式サイト
https://www.cencoroll.com/


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