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新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会では、2024年11月1日(金)〜5日(火)までの5日間にわたり「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催しました。
11月3日(日・祝)の特別プログラムでは、乃木坂46一期生・高山一実の長編小説デビュー作を原作とした映画『トラペジウム』を上映。上映後は「メイキングオブ:トラペジウム」と題し、本作の制作背景についてのトークイベントを開催しました。
トークイベントの会場には「トラペジウム」の多くのファンが来場。たくさんの立ち見が出、その熱量に圧倒されるほど。本作の人気が伺えます。ゲストに、監督である北海道出身の篠原 正寛 氏、アニメーションプロデューサーの染野 翔 氏、プロデューサーの橋本 渉 氏を迎え、予定時間を超えての熱いトークイベントが行われました。
シナリオの制作にあたって
乃木坂46の1期生・高山一実さんが、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2016年から執筆した長編小説『トラペジウム』。2018年発売の単行本は累計30万部の大ヒットを達成し話題になりました。この小説のアニメーション映画化をするにあたり、「原作をどう90分の映像にするか」を考えたという篠原監督。
群像劇なのか、東ゆうを主役にするのかについて、「原作を読んだ時の印象から、これは東ゆうの物語だというのが強くあった」と、言い切ります。主人公である東ゆうの解像度を上げていくことに注力していったという経緯について説明します。「東ゆうは独特な主人公」と言う橋本氏の言葉に、篠原監督はすかさず「僕は好きですよ!」と続けます。
アイドルになることを信じて行動し続ける純粋さが強烈なキャラクターとして、鑑賞者たちにさまざまな思いを引き起こしている主人公・東ゆう。「みんなそれぞれ色んな自分を使い分けていると思う」「一人の人間を追っていく上で、結果ゆうの色んな部分をたくさん見てもらっている」と、彼女のキャラクターの魅力や強さについて語りました。
キャラクターデザインと原作者・高山一実さんとのやりとりについて
本作のデザイン的なこだわりについて話が及ぶと、キャラクターのデザイン画等をスクリーンに映し出しながらのお話しに。中でもかなりこだわって取り組んだという衣装設定については、年頃の高校生らしい着回しのパターンも多数設定したと説明し、「物語としての味になっている」と染野さん。数秒しか出てこない衣装もあり、制作予算・工程とこだわりの葛藤があったことを吐露しました。
また、原作者の高山さんからのこだわりや指示について問われると、「特に色にこだわりがあった」と振り返り、髪や肌の色など一緒に画面を見ながら調整したり、高山さんがイメージする彼女たちが着る洋服の写真など参考にしてデザインを起こした経緯について説明しました。
一つの見せ場である、アイドルグループ「東西南北(仮)」の衣装設定については、原作の高山さんとキャラクターデザインを担当するりおさんがライブドローイングで作り上げていったもの。「高山さんとりおさんの二人が、かわいいかわいいって言いながら作業し始めたらもう何も言えなかった…(笑)」と橋本さん。「ライブ衣装なんかは本職である高山さんの意見が一番参考になりますから」と染野さんが語ります。
季節感の違い、衣装、光のあたり方などデザインのこだわり
さらに季節感、光の入り方へのこだわりの話にも。アニメーションを制作する際には「順光色付け」という光の使い方を多用することが多い中、今回は「光が入ってくる場所を相当意識した」と篠原監督が光の使い方について、季節ごとの色合いや基準を細かく設定していったと説明。物語の中で度々登場する舞台である丘のシーンなど、背景パターンは10以上あると言います。
また、「背景を担う美術監督の真骨頂だった」という本屋のシーン、書籍を描くワンカットへの並々ならぬエネルギーをかけた話なども、そのこだわりや熱量に来場者から笑い声も起こります。篠原監督は本屋の背景が上がってきたとき「発注者としてテンションが上がる瞬間だった」と満面の笑顔で付け加えました。
物語の最後を締めることになる、ゆうの“計画の協力者”である工藤真司の写真展のシーンについても言及。実際に写真家として活躍されているKAGAYA氏の協力のもと星空写真をお借りした際、それぞれの写真作品をアニメーションで使用する際のポイントが書かれた解説と一緒に提供してもらったとのこと。
シーンの中でも、館山の写真から世界を舞台にした写真へと、真司が写真を撮り続けながら世界を広げていったように構成されており、染野さんは、写真の存在感がありつつ背景として馴染むように、工夫しながら制作したことを語りました。
事前に募集した質問は多数に及び、予定時間をオーバーしながらもファンからの篠原監督の質問に丁寧に答えていただき、貴重な機会に。メモをとりながら参加する方も多く、最後の最後まで熱い時間となりました。
篠原監督は「初めて監督をさせていただき、こうしてたくさんの方が見てくださっているというのは本当にありがたい。幸せな経験をさせてもらっている」と感謝を述べ、大きな拍手でトークイベントを終えました。
新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会は、2024年11月1日(金)〜5日(火)までの5日間に渡り「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催しています。
11月3日(日)のプログラムでは、『映画 すみっコぐらし』や『アグレッシブ烈子』など人気作のアニメ制作を手掛ける株式会社ファンワークスから、代表取締役社長の高山晃氏と監督のラレコ氏を迎えたトークイベントが行われました。
Netflixで大ヒット!『アグレッシブ烈子』の制作秘話と予想外の反響
トークイベントの前半では、高山氏が「弊社では『KAWAII ANIME(カワイイ アニメ)』をコンセプトに、キャラクター性の強いポップでキュートな作品をたくさん作ってきました」と語り、これまでの歩みを振り返りながら、創業時から共にしてきたラレコ監督の作品の数々を紹介し、各作品の制作秘話などについて話しました。
代表作の一つ『アグレッシブ烈子』は、サンリオのキャラクターをアニメ化した人気作品。主人公であるレッサーパンダのOL・烈子が、クセのある上司や同僚との日常に募る怒りをデスメタルの熱唱で発散するというユニークなストーリーです。当初はTBSテレビの「王様のブランチ」で1分アニメとして放送されていましたが、2年間の放送を経て、現在は1話15分のシリーズとしてNetflixで全世界に配信されています。
ラレコ監督はNetflixシリーズ化の話を受けた際、「“ドメスティックなOLあるある”が海外でどう理解されるかわからず、表現のさじ加減に迷い、途方に暮れました」と当時の心境を振り返ります。しかし、Netflix側から「気にせず好きにやってほしい」との言葉をもらい、それが表現の後押しとなったと語りました。
また、物語の中では、烈子が上司にお茶を汲む場面を盛り込むなど、80年代を意識した職場環境が描かれており、「日本よりも女性の権利が進んでいると思っていた海外からの共感の声が多く、意外でした」と、海外視聴者からの予想外の反応に対する思いを述べました。この作品は海外の大手メディアにも多く取り上げられ、高山氏は「“OLあるある”として始まったものが、#MeToo運動の影響もあり、現代女性を象徴するキャラクターとして海外で評価されたことに驚きました」と話しました。
「絵コンテは使わない」「デスボイスを自宅で収録」ラレコ監督が明かすアニメ制作の舞台裏
トークイベントの後半では、映像ユニット・TOCHKA(トーチカ)によるインタビューや観客から寄せられた質問にも答えました
制作過程に関するインタビューでは、一般的なアニメ制作が絵コンテを使用する中、ラレコ監督は絵コンテを作らず、頭の中のイメージをフラッシュ上で動くコンテとして形にし、そこに音楽や歌を加える独自の手法を明かしました。NHK Eテレで放送中の『チキップダンサーズ』については、監督自らが全キャラクターの声当てを渾身の演技で行い、ビデオコンテの段階でセリフのタイミングまでしっかり詰めているとのこと。イベントでは、この監督の声入りビデオコンテが特別に披露され、会場を盛り上げました。
また、ラレコ監督は本編でも声の出演を一部担当。その一つである『やわらか戦車』では高い声質が特徴で、TOCHKAから「ボイスチェンジャーを使っているのか」と質問されると、「録音時にゆっくり喋り、再生を1.3倍速にすることで自然な高い声を実現している」と制作の工夫を明かしました。
さらに、『アグレッシブ烈子』では、主人公の烈子が怒りを表現するデスボイスで歌うシーンも監督自身が担当しているとのことです。その収録はスタジオではなく自宅で行っており、「自宅には防音室がないので、近所の人には聞こえていると思う」と笑いを交えながら語りました。
観客からは、専用のチャットを通してリアルタイムで質問を募集。「使っている制作ツールは何ですか」「キャラクターの成長は考えないのでしょうか」「ターゲットや視聴者層はどのように設定していますか」「カラオケやアニメにメタル音楽がもっと取り入れられれば良いと思いますか」など、多種多様な質問が寄せられました。
最後に、TOCHKAから今後の展望について聞かれた高山氏は、「海外で『KAWAII ANIME』というキーワードでプレゼンを行うと非常に反応が良いです。『カワイイ』という言葉が世界に浸透しているのは、さまざまな企業によって作られてきたカルチャーだと実感しています。世界のエンターテイメントが変革の時を迎えている中、ファンワークスはあまり大きい会社ではありませんが、小回りが利くからこそ新しいことや面白いことにどんどん挑戦していけたらいいなと思っています」と締めくくりました。
ゲスト
高山 晃
株式会社ファンワークス 代表取締役社長(ファウンダー) 2005年、ファンワークス創業。「やわらか戦車」、「アグレッシブ烈子」、「映画すみっコぐらし」、「クリプトニンジャ咲耶」、「とむとじぇりーごっこ」、「チキップダンサーズ」、「アニメ ざんねんないきもの事典」など様々なKAWAII ANIMEの企画、プロデュースに関わる。
ラレコ
WEB アニメ初の大ヒット作品となった「やわらか戦車」をきっかけに、「ちーすい丸」(NTV)や「ガッ活!」、「目玉焼きの黄身、いつつぶす?」、「英国一家、日本を食べる」、現在絶賛オンエア中の「チキップダンサーズ」(いずれもNHK)などのTVアニメシリーズの監督を手がける。2018年にNetflixシリーズ「アグレッシブ烈子」の全世界配信を開始し、ワールドワイドな話題作となり全5シリーズまで展開。
2024年11月1日(金)~5日(火)までの5日間に渡り開催している「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」では、新千歳空港ターミナルビルを中心に、世界中の最新アニメーション作品を上映する他、新千歳空港のさまざまな会場にて、体験展示やトークプログラム等を展開しています。
11月2日(土)、映画祭の特別プログラムとして、スタジオジブリの1993年制作の長編アニメーション「海がきこえる」が英語字幕付きで上映。原作者は北海道岩見沢出身の氷室冴子さんで、札幌の北海道立文学館でも彼女の特別展が同時期に開催されており、北海道との特別なつながりを持つ本作品が上映されたことに大きな関心が集まりました。また、東京・Bunkamura ル・シネマでのロングラン上映も続いており、今なお多くの観客に愛されています。
本プログラムでは「海がきこえる」上映後に監督の望月 智充 氏と作画監督の近藤 勝也 氏を迎え、トークを開催しました。トークの聞き手は本映画祭選考委員である田中 大裕です。
原作者 氷室冴子さんとの思い出と、「海がきこえる」制作の裏側
まず最初にお二人には東京でのロングラン上映や話題になっていることについて「そもそもジブリ作品の中でも見る機会がなかったからでは」と話す望月監督に「露出してないからだよって言われて、確かにそうだなって」と近藤さんも便乗し、その受け止めは大変冷静なものでしたが、「東京だけでなくこうして北海道でも上映してもらえることは素直に嬉しいです」と答えました。
現在、北海道立文学館で開催中の特別展「氷室冴子の世界 ふくれっつらのヒロインたち」に足を運ばれたお二人。「元々僕が氷室冴子さんが好きだったこともあり、非常に感慨深かった。若くして亡くなられたことも含め、これまでの小説全て展示してあるというそれだけで自分の人生とも重ねていろいろなことを思いました」と語る望月監督に続き、展示の中に氷室さんの歴史を感じた近藤さんも「海がきこえる」に関われたことを「一期一会のような貴重な出会い」と感じたと語りました。
当時の制作体制について、「自分と近藤さんが制作の中心だった」と言う望月監督に対し、近藤さんは「僕は点をつくっていったけど点を線にしたのは望月さん。ぐっとくるのは望月さんの演出の部分だった。気持ちよく作画できたのは望月さんのおかげ。こういうこと絶対言わないんですけど」と30年の年月を超えてのお二人のやりとりも。
また氷室作品の映像化にあたっては「氷室さんの小説を最初にアニメ化できることの喜び」と「ジブリでは宮崎さん・高畑さん以外がつくることはなかった」と、とにかく完成させることが目標であったと当時の状況を思い出しながら、望月監督が激務で倒れたこと、近藤さんはご飯を食べる時間も惜しみ「(制作期間の半年間は)1.5倍速で動いてたと思う」など当時のエピソードをお二人で振り返り語りました。
魔法が出るわけでも、スポーツができるわけでも、猫がしゃべるでも、空から女の子が落ちてくるでもない(笑)
さらに制作の裏話は続きます。「普段はアニメには向いていないとかは思わないんだけど」と近藤さん。「海がきこえる」を原作にアニメをつくるという話を聞き「ちゃんと原作は読んだのか?」と質問したと言います。
「魔法が出るわけでも、スポーツができるわけでも、猫がしゃべるでもない…」
「空から女の子が落ちてくるでもない(笑)」と続けて、望月監督。
それでも「他の人にやらせるなら僕がやる」と近藤さんが作画を担当することに。
しかし「原作に描かれていることを汲み取っていく」と、どんどん面白く、「引っ掛かりが生まれていった」と言います。
現実の世界を描いていく上での、アニメーションにおけるリアルさ、説得力がいかに生まれていくことについて、近藤さんは「客観的に説明できない」と言いつつ、イメージ通りにできるのであればなんでもやったと、スケジュールのない中で、実際の動きを観察したり試したりしながら作画していったプロセスと「共感して、没入してみてもらうこと、それだけを考えて描いていった」と振り返ります。
また望月監督は、「現実に起こり得るないことが出てこない」世界のなかで、「人間の芝居がちゃんとできていること、それは実写であれば人間の芝居そのものなのだけど、そのまま紙に描いてリアルになるのではない」と実写とアニメーションのものづくりの違いについて言及し「リアルに見えることはものすごい”つくりごと”で、創作的なこと」と、アニメーションをつくること、ものづくりの本質的な面白さについて触れさせてくれたように思います。
ビジュアルブックも発売「現存している全てのものが載っている」
30年ぶりに作品をみての感想・手応えを改めて問われ、近藤さんは「いいところもあれば、もっとこうすればよかったと思うところもあるが感慨深く見ました。素直に面白かったし飽きずに見られる作品だなと思った」と柔らかい表情で応えます。
「(一番手応えを感じたのは)作品にジブリのオープニング、トトロのマークがくっついてた時ですね。非宮崎・高畑作品がちゃんとできた、完成できたこと」と語る望月監督に、この企画が当時考えられないものであったか、制作スタッフが感じていたプレッシャーの重さを少なからず感じさせました。
今回、30年の時を超えて、ビジュアルブック「海がきこえる THE VISUAL COLLECTION」が発売となりました。
https://www.ghibli-museum-shop.jp/i/9784867910276
“現在集め得る限りの膨大なビジュアルを惜しみなく投入されています” とされるこのビジュアルブック。望月監督は「カタログ的なものが好きで(笑)。今回は現存している全てのものが載っています。近藤さんが描いてくれた色紙なんかも。ぜひ手に取っていただきたい」とファンに向けてメッセージを送りました。
最後に、来場してくれた人へのメッセージとして、近藤さんは「皆さんと一緒にまた作品を観れたことをとても嬉しく思います。ありがとうございました」と感謝を述べました。
また望月監督は、CG技術の進化で変わりゆく映像表現に触れつつ「それに比べると100%手で描くということはそれ以上進化しないもの、古くならないなと考えたりした」と手描きの価値を再認識したことに触れ「映画祭で上映されるのは初めてのこと。本当に驚いています。一人でも多くの人に見てもらえるのは、冥利に尽きます。ありがとうございました」と締めくくりました。
観客と一緒に作品を振り返る貴重な時間となり、手描きアニメーションが持つ普遍的な魅力を再確認できる時間でした。
新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会は、2024年11月1日(金)〜5日(火)までの5日間にわたり「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催しています。
11月4日(月) シアター1では、ミュージックアニメーションコンペティションの審査及びベストミュージックアニメーション賞の授賞式を行いました。コンペティションに入選した11作品の上映と、インターナショナルコンペティション部門入選作家であるメディアアーティストのマックス・ハトラー氏による音と映像の単独ライブも実施しました。
本年のベスト・ミュージック・アニメーション賞は、ジョシュ・シャフナー氏の「Air Lock」
本映画祭の特徴の1つである、MV(ミュージックビデオ)をはじめとした、音と動きとのシンクロナイゼーション(同期)を楽しむ「ミュージックアニメーションコンペティション」では、11作品が入選。コンペティション審査員に、アニメーション監督の酒井 和男氏(代表作:『ガールズバンドクライ』シリーズディレクター、『ラブライブ!サンシャイン!!』監督など)、フォーリーアーティストでサウンドデザイナーである滝野 ますみ氏を迎え、ベストミュージックアニメーション賞を決定しました。
今年のベストミュージックアニメーション賞は、短編部門の国際審査員も務めるジョシュ・シャフナー氏「Air Lock」が受賞しました。本作はPhotayのアルバム「Windswept」の収録曲。風が主要なテーマのこの作品は、自然の力と、それが人間の精神に及ぼす影響を、青を使い即興で表現しています。
受賞したジョシュ・シャフナー氏には、賞金10万円と授賞メダルが贈られます。
目に見えない流れ、空気を可視化するような、楽しむような感覚
受賞理由として審査員の酒井氏は「目に見えない流れ、空気を可視化するような、楽しむような感覚」があるとし、その流れや空気が青という色彩を使用することにより「過ぎ去り変化していくような少しアンニュイな寂しさを感じた。」と評しました。
ジョシュ氏は、受賞について「大変光栄です。素晴らしい作品がたくさんあった中での受賞でとても嬉しい」とコメントしました。
抽象化されているものが多かった、自由に楽しんで作られていた
総評として、酒井氏は、ミュージックビデオも自身と同じ商業アニメーションの世界であるとして、その際に「作品と自分との距離が大事」と言い、「どこまで自分を近づけるか、失くせるのか」が問われるものだろうと、制作する上での全てのアーティストが直面する苦悩に触れながら、その中でも「さまざまなアニメーションを見てやっぱり面白い」と再認識したと入選作品とアーティストを労いました。
また、滝野氏は、「音楽という自由な存在に対して、映像も自由に楽しんで作られていた」と感じたこと、またストーリーから解放され、ビートやリズムを感じる喜び、心象風景など「長い抽象画を見ているような不思議な気分」「新しい発見もたくさんあった。ゴージャスな体験だった」と授賞式を締めくくりました。
Special Live – featuring: Max Hattler
ベストミュージックアニメーション賞審査の合間で行われた特別イベント、インターナショナルコンペティション部門入選作家であるメディアアーティストのマックス・ハトラー氏による音と映像の単独ライブを開催しました。「オプティカルサウンド(光学音響)を使用し、映像から音楽が即興で表現されていくもの」とのハトラー氏からの解説の後、スペシャルライブが行われました。連続して明滅するビジュアルにシンクロするノイジーな音を全身で感じる30分間となりました。
満場一致、トメック・ポパクル氏が3度目の短編グランプリ受賞
新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会では、2024年11月1日(土)〜5日(火)までの5日間にわたり新千歳空港シアターを中心に「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催しました。
今年度はコンペティション部門をはじめ、招待部門に豪華ゲストを招いた特別上映・トークプログラム、北海道内の人気音楽フェスとコラボしたライブイベントなど、短編66作品、長編6作品を上映、約30の上映・トークプログラム、8つの体験展示プログラムを新千歳空港ターミナルビルで展開しました。
最終日である11月5日(火)14:30より、グランプリを含むコンペティション受賞14作品の発表と授賞式を執り行いました。
コンペティション短編部門
アニメーションの可能性を最大限に発揮し、総合的に最も優れた作品に贈られるコンペティション短編部門グランプリは、トメック・ポパクル氏の『Zima』が受賞しました。2014年、2019年に続き3度目のグランプリ受賞となります。
国際審査員を務めた尾石 達也氏は、作品について「僕は今すごいものを見ているという確信、興奮。文句のつけようがない、審査員満場一致の大傑作」と評しました。
ポパクル氏は、共同制作者であるオゼキカスミ氏とステージに立てたことを喜び、「この映画祭はホームに戻ってきた気持ちがある。素晴らしい賞をいただけて光栄。 」と受賞の喜びを述べました。
また、日本のアニメーション作家や日本で制作された作品に贈られる日本グランプリには、折笠 良 氏の『みじめな奇蹟』が受賞。審査委員のジョシュ・シャフナー 氏は、「紙に描かれたアニメーションの限界を超えて表現されている」と評しました。
折笠 氏は「2018年秋から4年半かけて制作してきたもの。日本・フランス・カナダで一緒に制作したスタッフにも感謝します」と受賞について述べました。
コンペティション長編部門
い長編アニメーションであり、その美しさと生成AIを活用した作品として注目された本作、
審査員のガオ・ユアン氏は「非物語表現で飽きることなく、いくつかのシーンは非常に衝撃的でまるで夢の中にいるようだった」「傑作だと思う」と評しました。
受賞を受けてボリス氏から「この作品は私にとって非常に特別なプロジェクトであり、実験的なものでした」と振り返り、受賞は「大変に重要なこと。ありがとうございました」とフランスから喜びのビデオメッセージが寄せられました。
またこの度長編部門には審査員特別賞として『ルックバック』が選出。受賞について監督の押山清高氏は、「国内・海外で上映してくれる館も増えている、とても幸運な状況」と世界的に評価してくれていることへの喜びと感謝を述べました。
アワードページにて一覧をご覧いただけます
https://airport-anifes.jp/competition/awards/
小出正志実行委員長「実り豊かな5日間だった」
国際審査員を代表して、パヴェル・ホラーチェク氏から今年の総評として「本映画祭の評判は聞いていた。セレクションも素晴らしかったゆえに、賞の選考は難しかった。素晴らしいゲスト、スタッフ、そしてフィルムに出会えたことに感謝している」と述べました。
また、本映画祭小出正志実行委員長から、「映画祭の次の10年の始まりにふさわしい、実り豊かな5日間だった」と振り返り、来年の再会を約束して閉会を宣言しました。
2024年11月1日(金)~5日(火)までの5日間に渡り開催している「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」では、新千歳空港ターミナルビルを中心に、世界中の最新アニメーション作品を上映する他、新千歳空港のさまざまな会場にて、体験展示やトークプログラム等を展開しています。
2011年から札幌市内でインディペンデントの音楽イベントを開催する「OTO TO TABI」と、新千歳空港国際アニメーション映画祭がコラボレーションした「OTO TO TABI × NEW CHITOSE 2024 エアポート音楽会」が11月2日(土)、新千歳空港シアター会場にて開催されました。音楽会では、DTMユニット・パソコン音楽クラブと、ライブコーディングVJ・Renard氏によるセッションが行われ、音楽と映像が織りなす世界が観客を魅了しました。
ライブコーディングで生み出す、音楽と映像のシンクロ
セッションが始まる前に、Renard氏は自身が行うライブコーディングVJのパフォーマンスについて、「まっさらな状態からリアルタイムでVJシステムそのものをコーディングします。キーボードでプログラムを書き、パラメーターを変えることで、VJシステムを作りかけの状態から動かしていきます」と説明。
また、ライブコーディングVJとの共演が今回初となるパソコン音楽クラブの2人は、「昨日のリハーサルで、Renardさんが楽器を演奏するようにキーボードを触り、音楽に合わせてどんどん映像を変えていくのを見て、本当に一緒にセッションしている感覚になって。今日がすごく楽しみです(西山真登氏)」「映画館では映像がめちゃくちゃ鮮明に映し出される。クラブなどでは滅多に実現できないことなので、とても惹き込まれると思います(柴田碧氏)」と、観客の期待を盛り上げました。
セッションが始まると、Renard氏がキーボードを打ち込むたびにコードがスクリーンに映し出され、同時にその場で生成された映像が重なります。パソコン音楽クラブが奏でるエレクトロニック・ミュージックに合わせて、オーロラのような幻想的な光やアルファベットなど様々なモチーフが現れ、曲調やテンポの変化にぴったりシンクロしながら動き続ける。まるで音楽が視覚化されているかのような不思議な世界観が生み出されていました。
映画館の大スクリーンと音響が生み出す迫力に没入感が高まる中、観客は音楽に合わせて体を揺らしたり、時には映像に見入ったりしながら、その世界観に深く引き込まれているようでした。
新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会は、2024年11月1日(金)〜5日(火)までの5日間に渡り「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催しています。
11月3日(日)はシアター会場にて「キッズ賞」の発表が行われ、エリック・リー氏の『縁は風のように吹く』が受賞しました。
キッズ賞は、本映画祭初年度の2014年から取り組んでいるプログラムの1つで、世界の短編アニメーション7作品から「こども審査員」が審査・選考するものです。今年のこども審査員は北海道在住の小学4〜6年生5名で構成され、事前にご家庭で作品を視聴した後、オンラインによる意見交換により受賞作品を決定しています。
キッズ賞は、エリック・リー氏の『縁は風のように吹く』
本年のキッズ賞は、香港の公営団地の取り壊しを背景に、友人との別れや出会いを経験する少女の心情を描いたエリック・リー氏の『縁は風のように吹く』が受賞しました。来場していたエリック氏は、「とても驚きました。この作品は幅広い世代をターゲットに制作したので、子どもたちに僕が作ったメッセージが届いたことがとても嬉しく、新鮮な気持ちです。本当にありがとうございました」と、受賞の喜びを語りました。
こども審査委員長を務めた田村百萌(もも)さんは、受賞作品について「冒頭で主人公が見た夢が、色々な出会いや別れを経て、最終的に現実となるストーリーが印象的でした。また、絵がとても綺麗で、特に鳥が飛んでいる姿が好きでした。 主人公の目線や鳥の目線など様々な視点で描かれていて、自分もその世界にいるような気持ちで楽しめました。そんなところを見てもらいたいので、この作品を選びました」と評しました。
この他、こども審査員からの評価が高い作品として、シャダブ・シャイエガン氏の『おばあちゃんの梨』にスペシャルメンションが贈られました。シャダブ氏は「貴重な表彰をいただいて、とても嬉しいです」と、思いを述べていました。
「縁は風のように吹く」作品情報
ストーリー
香港の公営団地で育った小学生の女の子、ふうさんは、古い団地が取り壊されて再建されようとしていて、近所の人や友達が徐々に離れていくのを目にしました。物事はずっと前から予測されていたことだったが、それでも彼女は別れを諦めることができなかった。消え去ろうとしているこの場所で、ふうは新しい友達に出会う。
監督プロフィール
エリック・リーが2012年に設立したMorph Workshopは、インデペンデント短編映画制作に特化したアニメーションスタジオである。2012年以降、6本の短編アニメーションを制作し、その全てが世界各国の国際映画祭に選定されている。
2024年11月1日(金)~5日(火)までの5日間に渡り開催している「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」では、新千歳空港ターミナルビルを中心に、世界中の最新アニメーション作品を上映する他、新千歳空港のさまざまな会場にて、体験展示やトークプログラム等を展開しています。
11月2日(土)〜4日(月・祝)までの3日間は、新千歳空港国際線2階のポルトムホールを会場にファミリー向け無料上映会を開催。入退場・座席自由の広々とした上映会場でリラックスして鑑賞することができます。昨年好評だったことから会期を3日間に拡大しました。
「すみっコぐらし」映画シリーズやファミリー向けアニメーションをセレクト。映画館デビューにも。
ポルトムホールでは、客席はほんのり暗い程度の照明にし、観覧席とスクリーンの間には広々としたスペースを設け、親子連れはラグの上で足を伸ばしたり寝転んだりしながらリラックスした空間となっています。映画館がはじめてのお子さま連れでも不安なく鑑賞してもらうことが出来ます。
今年は、「映画すみっコぐらし」シリーズ上映会、TVアニメ「ちびゴジラの逆襲」イッキ見上映会、そして日本アニメーション協会(JAA)に所属するテレビやTVなどで活躍中のアニメーション作家・監督が制作した短編アニメーションをセレクトした「わくわくいっぱい!ファミリーアニメーション」を上映。シアターデビューにおすすめのプログラムをセレクトしました。
TVアニメ「ちびゴジラの逆襲」イッキ見上映会には、ちびゴジラがやってきた!ちびゴジラグリーティング会を開催。
会場には、テレビ東京系列「おはスタ」内にて放送中のTVアニメ『ちびゴジラの逆襲』に登場するキャラクター・ちびゴジラが登場しグリーティング会を実施しました。
『ちびゴジラの逆襲』のイッキ見上映会の後に行われたグリーティング会には、家族連れを中心に約25名が参加。司会者の合図で来場者が「ちびゴジラー!」と声を揃えると、スタッフに連れられ、ちびゴジラが登場。てくてく歩いたり、ぴょんぴょん跳ねたりする愛くるしい仕草で会場を盛り上げました。参加者にはちびゴジラの紙帽子とステッカーがプレゼントされ、子供たちはその帽子をかぶり、笑顔で握手や記念撮影をしている様子が見られました。
1月4日(月・祝)まで、TVアニメ『ちびゴジラの逆襲』のイッキ見上映会(各日10:00~/15:00~)とちびゴジラグリーティング会(各日11:05~/16:05~)を実施します。
期間中は入場無料で、自由に出入りが可能です。ちびゴジラに会いに、ぜひ会場へお越しください。
TVアニメ『ちびゴジラの逆襲』ストーリー
全世界待望のゴジラシリーズ最新作は・・・まさかのショートTVアニメ!!
豪華すぎる声優陣で、クセが強すぎるちび怪獣たちの、ゆるすぎる日常を描く。
果たしてちびゴジラは父であるゴジラのような立派な大怪獣になれるのか!?
毎話3分くらいで送るノンストップモンスターエンターテインメント!
新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会は、11月1日(金)~5日(火)の5日間に渡り新千歳空港シアターを中心に「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催しています。
11月2日(土)に行われた、オリジナル作品の支援を募るプレゼンテーション企画「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2024」では、映像作家・橋本麦氏のミュージック・ビデオ『Light』がアワードを受賞しました。
「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2024」について
NEW CHITOSE AIRPORT PITCHは、日本で活動するアニメーション作家やプロデューサーが現在制作中またはこれから制作する作品の支援を募るためのピッチ(公開プレゼンテーション)を行うプログラムです。国内有数のゲスト数を誇る映画祭独自の場を活かして制作関係者同士の国際交流を促進するほか、プロフェッショナルであるゲストコメンテーターとの意見交換を通して新たなネットワークとつながる機会の創出を目的とし、今年で4回目を迎えます。
映画祭事務局からは、最大1プロジェクトに製作支援金30万円のアワードが授与されます。今年度は4つのプロジェクトについてのピッチが行われました。
アワード受賞は、橋本麦氏のミュージック・ビデオ『Light』
本年の「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」は、橋本 麦 氏のミュージック・ビデオ『Light』が受賞しました。
本作は、2020年に不定形バンド『FEM』名義でリリースされた同名の楽曲のために構想されたミュージック・ビデオで、橋本氏の故郷である北海道の風景と3DCGを融合させた短編映像作品です。
橋本氏は、自身の作品を「北海道出身の僕なりに再解釈したふるさとビデオ」と位置付け、さらに「ミュージック・ビデオであり、路上観察学的ビデオエッセイであり、パラメトリック・アニメーションでもある」と説明しました。
映像制作にあたり、ツールの開発から手掛けたことについて、「ミュージック・ビデオという単体のアニメーション作品ではありますが、個人作家による3Dアニメーション表現を拡張するための研究開発プロジェクトとしても考えてもらえたらなと思います。開発したツールやプラグインは、作品の公開と同時にオープンにしていきたいと思います」と、作品を通じた技術の共有への意向を示しました。
また、ゲストコメンテーターがプロジェクトの完成時期について尋ねると、「このピッチを機に公開制作の気持ちで自分を追い込み、来年の映画祭に応募できるよう進めたい」と、意欲を表明しました。
アワードを発表した本映画祭チーフディレクターの小野朋子は、「今日登壇してくださった4つのプロジェクトはいずれも本当に素晴らしくて、すごく切実。私も今日アワードを決めさせていただくにあたってものすごく緊張しましたし、責任も大きいなと思いました。作家さんたちの思いを受け止め、頑張ってこの場をいいものにしていきたいと気持ちを新たにしました」と、プロジェクトへの高い評価と自身の意気込みを語りました。
また、橋本氏の作品について「描き方によってはすごく感傷的になりがちなのに、全然感傷的ではない。また、他に類を見たことがないビジュアルの奇妙さで、作家自身が使うテクノロジーによっても、私が生まれたところを面白くしてくれてありがとうという気持ちになります」と評し、その独自性と作品に対する感謝の気持ちを伝えました。
受賞した橋本氏は、「いただいた製作支援金は僕自身が使うというよりは、ミュージック・ビデオという表現を支えてくださっているミュージシャンやミュージックレーベルにお渡ししたいです。そういった音楽シーンに予算が渡ることで、翻って映像文化が効力を持っていったらいいなと思ってます」と、支援金の用途に対する思いを語りました。
北海道と世界を結ぶ入口でありエンターテインメント空港としても躍進する新千歳空港を舞台に開催する「新千歳空港国際アニメーション映画祭」が、本日2024年11月1日(金)より開幕しました。11月5日(火)までの5日間にわたり、世界中の最新アニメーション作品を上映する他、新千歳空港のさまざまな会場にて、体験展示やトークプログラム等を展開します。
一人ひとりの感性、価値観に共感し理解することが生きていくなかで大事なこと。
新千歳空港ターミナルビル4階 シアター1で開催された開会式は、北海道エアポート株式会社 代表取締役であり実行委員会副委員長の蒲生 猛 氏の挨拶から始まりました。蒲生氏は、この1年間で世界で起こる戦争や紛争について触れながら、その中で本映画祭に世界中からたくさんのクリエイターによって多くの作品の応募をいただいていることについて「クリエイター、表現者がどういう感覚で作っているのか感じ、共感する」機会であること、「一人ひとりの感性、価値観に共感し理解することが生きていくなかで大事なこと」と、映画祭開催の意義について話しました。
映画祭を良い意味で“混乱をもたらす場”として機能させたい
また、本映画祭のチーフディレクターである小野朋子は、11年目を迎えた映画祭について「10年開催して一人前だと言われている。よりクオリティ高く愛される映画祭を目指し、新たなスタートラインに立った」「毎年面白さを追い求めて本当に試行錯誤してきた。アーティストたちそして観客にとって予想外の発見は多ければ多いほど良くて、映画祭を良い意味で“混乱をもたらす場”として機能させたい。」と気持ちを新たに、また「形に捉われずアニメーションの意義を追求・拡張していく場でありたい」と意気込みを語りました。
開会式は、当実行委員会 委員長の小出正志からの開会宣言によって幕を開けました。
本映画祭を象徴するインターナショナルコンペティションを上映
開会式に引き続き、今年のコンペティション部門のハイライトとも言えるプログラム「インターナショナルコンペティション1」を上映し、本映画祭にノミネートする国内外の監督、協賛者、関係者と鑑賞しました。
会場では本プログラムにノミネートしている3名の監督(スイスよりMichael Frei氏、アメリカよりTed Wiggin氏、ポーランドよりTomek Popakul氏)によるインタビューも実施。作品制作の背景や思いについて、多くの来場者と共有する機会となりました。
総プログラム数は70以上!世界中のさまざまなアニメーションに触れる5日間
本日から開幕した「第11回新千歳空港国際アニメーション映画祭」は11月5日(火)までの5日間に渡り、短編66作品、長編6作品を上映する他、約30の上映・トークプログラム、8つの体験展示プログラムを新千歳空港で展開します。
・プログラム一覧
https://airport-anifes.jp/programs/
本年の映画祭のチケットを引き続き販売中です。各プログラムを指定座席で必ず鑑賞できるプログラムごとの「座席指定券」のほか、昨年に引き続き、対象プログラムをお得に鑑賞できる「プログラム回数券」を販売。「プログラム回数券」は、1枚につき1,500円~2,500円のプログラムの当日券1枚と交換できるお得な回数券で、本年は「3プログラム回数券」と「6プログラム回数券」を販売します。
各チケットの詳細は、映画祭公式サイトチケットページをご確認ください。