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「第12回新千歳空港国際アニメーション映画祭」2025年11月21日(金)~25日(火) 新千歳空港ターミナルビルにて開催!

第12回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 2025.11.21 – 11.25  新千歳空港ターミナルビルにて開催

アワード

第12回新千歳空港国際アニメーション映画祭のコンペティション部門入選作品のなかから、国際審査委員による厳正な審査を行い、各賞を決定いたしました。

短編部門グランプリ Grand Prize for Short Film

授賞理由

Špela ČADEŽ :
大胆で斬新なスタイルのビジョンの中に、卓越したドラマトゥルギーの精密さが際立つ作品。

Caibei CAI :
最も怖い怪談を生み出すのは、存在の本質に対するあからさまな執着である。

西野慎二郎 :
列車内ののどかな会話から始まり、気づけば思いがけない世界へ連れていかれる“心地よい裏切り”が魅力的でした。軽やかに始まる導入で警戒心をほどきながらも、自然と不思議な違和感がすっと入り込んでくる。15分という短さの中で、想像を超える展開を無理なく成立させる手腕が見事で、コンパクトながら引力の強い作品でした。

日本グランプリ Japan Grand Prize

授賞理由

この作品は、機械的な反復と流れるような意識との間に特別な均衡を見出している。日常生活の中で、一人の平凡な女性が抱える静かな疲労を鋭く捉えている。不確かな世界において、本作は繊細な表現方法を用い、“触れること”こそが現実の真の拠りどころであることを示している。それは単に感覚を呼び覚ます以上のものであり、女性の体に対する力強い宣言でもある。

新人賞 New Talent Award

短編部門審査員特別賞(シュペラ・チャデシュ) Special Jury Award for Short Film
(Špela ČADEŽ)

授賞理由

この作品は、言葉とアニメーションの間に広がる空間を美しく探求し、意味がいかに儚く消え去ってしまうかを明らかにしている。言葉は物事の表面にしか触れないことを示唆しつつも、それが変わると世界全体までもが変わってしまうように感じさせる。

短編部門審査員特別賞(ツァイベイ・ツァイ) Special Jury Award for Short Film
(Caibei CAI)

授賞理由

この作品は、整然とした白黒写真と流れるような筆致との間に魅惑的な視覚的緊張を生み出している。私たちが曖昧な形に意識を集中させようとするたびに、音が介入してその動きを再構築する。空間の崩壊に合わせて、荒々しい筆致は混沌から虚無へと移り変わっていく。

短編部門審査員特別賞(西野慎二郎) Special Jury Award for Short Film
(NISHINO Shinjiro)

授賞理由

ワックスを薄く削った断面を一枚ずつ撮影し、ストップモーションで積み重ねることで、有機的な形の変化を浮かび上がらせた作品です。この実験的で挑戦的な技法を高い完成度へと昇華していることに驚きました。偶然性と素材のふるまいを注意深く観察させる強度を持ち、変化の途中に立ち上がる一瞬の“ゆらぎ”を視覚化している点も興味深く。固定された形ではなく、生成し続ける状態そのものを提示し、作家の好奇心や遊び心が鑑賞者の知覚的な興味へとても自然に転換される点も印象的でした。

長編部門グランプリ Grand Prize for Feature Film

授賞理由

本作の独創的なビジュアルスタイルは、遊び心ある不条理さと感情の深みを巧みに両立させ、先住民の経験、歴史的なトラウマ、そして日常の喜びを織り交ぜている。軽快でありながら深刻、私的でありながら普遍的というアニメーションが持つ可能性を同時に示している。家族と創造という行為そのものを讃える、愛情に満ちた作品だ。

長編部門審査員特別賞 Special Jury Award for Feature Film

授賞理由

主人公の空虚な心と虚ろな眼差しは、人生に潜む様々な皮肉を映し出している。悲劇的でありながら、その展開にはかすかな苦いユーモアが漂う。昔ながらの日本のメディアでよく見られる抑制された技法と穏やかで印象的なレイアウトを取り入れることで、本作は長編映画が語りうる最大限の物語を最小限の手法で描いている。

学生グランプリ Best Student Film

ベストミュージック
アニメーション Best Music Animation

スペシャルメンション Special Mention

Best 30 Seconds

授賞理由

30秒部門のどの作品も短い尺であるということが強く意識されていて、媒体に適したワンアイデアがシンプルに突き詰められていてとても興味深く拝見しました。その中でこの一作は水槽の魚を人間に置き換えるシンプルなアイデアを確かなアニメーションの技術とラフな描線風の画面によって哀愁混じりに面白おかしくまとめ上げている。つまり発想に対して表現方法が高い水準で噛み合っている、非常に完成度が高い作品だと感じ、3人の審査員たちの話し合いで大賞とさせていただきました。おめでとうございます。
この映画祭を通してアニメーションというメディウムの本来持っている懐の広さを改めて実感し、参加されているみなさんの作品をもっとたくさん観たいと思いました。地球全土でもっと無限にアニメーションが作られるといいと思います。ありがとうございました。

観客賞 Audience Award

新千歳空港賞 New Chitose Airport Award

授賞理由

希薄な存在感のキャラクターや美術、音声によらないモノローグなど、振り切ったアニメーション・映像表現を用いて、いまの時代を生きる人々と世界との間にある、きわめて当代的な感覚を鋭く切り取った作品です。

外務大臣賞 Minister for Foreign Affairs Award

授賞理由

暗闇や未知のものに対して不安を感じていた幼少期の記憶を呼び起こす、ほの暗くも優しい夜の世界での不思議な出会いの物語の中に、無意識の偏見や他者理解といった近代的なテーマを感じさせる作品です。

観光庁長官賞 Japan Tourism Agency Commissioner Award

授賞理由

単なる見立てとしてではなく、表意文字としての「漢字」を用いて日常を抽象化し、こんにちの日本に生きる人々の生活の中にあるおかしみを巧みに浮かびあがらせる、高度な社会性をもつ作品です。

北海道知事賞 Hokkaido Governor Award

授賞理由

ファンタジックな冒険活劇でありながら、この北の大地に生まれ暮らす人々にとっては、見渡すかぎり雪深い景色にどこかなじみ深さも感じさせる、若き才能にあふれた作品です。

豪雪うどん賞 Gousetsu Udon Award

授賞理由

同じ場所・時代に生きていても、それぞれの視点によって多面性のあるこの世界で、借り物ではない自分の視点で世界を見つめ、その美しさを見出すことの尊さを感じさせる寓話的作品です。

DNP 大日本印刷賞 DNP Award

授賞理由

B級ホラー的な荒唐無稽さの中に、今の時代を生きる私たちにとっては、どこか絵空事とは思えない緊迫感が流れています。エンターテイメント性とともに、きわめて現代的な問いを投げかける作品です。

北海道銀行賞 Hokkaido Bank Award

授賞理由

私たちは、この宇宙の一部として生まれ還っていくこと、そして、物質が消えても確かに残るものがあることを知っています。ビビッドで色彩に溢れる画面とともに、人生にささやかで美しい希望を与える作品です。

北海道空港賞 Hokkaido Airport Terminal Award

授賞理由

いつの時代もコミュニケーションの大きな課題となる「距離感」について、ポップかつユーモラスに描いています。結末を明示しないことで物語を鑑賞者自身の実体験に引き寄せる、きわめて現代的な語り口の作品です。

北海道コカ・コーラ賞 Hokkaido Coca-Cola Award

授賞理由

日本で多くの人が一度は経験する非日常の体験への共感を起点に、現代的なビジュアルや台詞まわしなどの巧みな演出によって、題材からは思いもよらない清涼感を与える作品です。

ロイズ賞 ROYCE‘ Special Award

授賞理由

様々なコト・モノに「パフォーマンス」が求められるようになって久しい現代において、時間、歴史、文化といった、人々の営みとは誰のものなのかを問いかける、高い同時代性をもつ作品です。

新千歳空港国際アニメーション映画祭

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電話
011-206-1280
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