キュレーション上映
アイワークス
実験アニメーションシリーズ①
短編部門国際審査員のLilli CARRÉ氏と、ミュージックアニメーション部門入選作家であるAlexander STEWART氏の共同キュレーションによる「アイワークス実験アニメーションシリーズ」の特別プログラムを上映します。クラシック作品から現代作品まで必見の2プログラムです。
「アイワークス実験アニメーションシリーズ」とは?
本シリーズは、ロサンゼルス、ニューヨークで上映イベントを開催する、実験アニメーションに焦点を当てた年次フェスティバルです。クラシックなカートゥーン・アニメーションの伝統と、アヴァンギャルド映画およびアンダーグラウンド映画の系譜を踏まえながら、個人作家による作品を紹介しています。15年目を迎えるEyeworksは、実験的な芸術形式としてのアニメーションを称揚する作品を紹介することを目的としています。
EyeworksはAlexander STEWARTとLilli CARRÉがキュレーションを手がけ、Pioneer Worksが主催しています。
アートワーク: Michael Jensen
公式サイト: www.eyeworksfestival.com
Thank you: Gabriel Florenz, Daniel Kent, Vivian Chui, Yume Murphy, Magdalena Ramos Mullane, Ben Creech, Michael Metzger, Malia Haines-Stewart, Andrew Maxwell, John Dawson, Mark Toscano, Andrew Dorsett, Jed Rapfogel
Action Bog
Winston HACKING
熱を帯びたような静止状態が、アルゴリズムを軸に無限の錯乱へと崩れていく。柔らかなポリマーのように時間が引き伸ばされ、変容は一コマずつ、まるで映像がこちらを見返しているかのように不穏なほどゆっくりと進んでいく。写真の断片を粘土に転写した「Tonermorph」は、彫刻でもコラージュでもない、その中間にある表現。身振りの途中で姿を現す人物たちは、決して全体を見せることのない顔をまとい、自らの皮膚の模様の中に宙吊りにされている。エレクトロアコースティック/ミュジーク・コンクレート作曲家アンドリュー・ザッカーマンによる音楽を伴う、ノンナラティブ作品。
Springfield
Emma CALDER
一部は女性、一部は掃除機。女性的なサイボーグたちは、私たちが生きる社会の疎外やジェンダーによる階層について何を語るのか。喪失、執着、絶望、恐怖を、ウィットと風変わりな視点で探っていく。
Leaks in the Lines
Adebukola BODUNRIN
『Leaks in the Lines』は、レーザーエッチング、ファイトグラム、8ミリフィルムで撮影した庭の映像を組み合わせ、有機的な成長と人為的な秩序の間に生じる緊張を探究するハイブリッド作品。
霞始めてたなびく
山中千尋
東風が吹き、しみずあたたかさをふくむ。風景は境界なく混ざり合い、やがて山は眠る。
ORCHID
Joann GILLERMAN
ジェンダーをめぐる連想が、予期せぬ中性的なあり方の陰陽へと置き換えられ、テクノロジーと官能性が交差する。コンピューターグラフィックス、実写映像、流動的で断片化するフレーム・バイ・フレームの手描きアニメーションが、生きた蘭、人体、自然、テクノロジーという意外な組み合わせから、独特で抽象的なフォルムを生み出す。
The Undiscovered Drawer
Shana MOULTON
幾重にも重なった引き出しが次々とシンシアの前に開かれ、彼女を新たな自己発見の旅へと導いていく。
Preludes in Magical Time
Sara PETTY
[作品の]イメージは、窓やそよ風に揺れるカーテンを思わせる。それらが漂い、展開しながら完全に非具象的なフォルムへと変化していくことで、アニメーション全体を貫く構造的な要素となっている。
Art’s Infancy
Emile COHL
アニメーションにセルが使われる以前に制作された本作は、手描きの線画、紙の切り抜き、トリック撮影、人間を使ったピクシレーション、ミクストメディアによる実写など、さまざまな技法をひとつの実験的な短編作品に融合し、創造する力がどのように生まれたのかを想像し、探究している。
Vision
Çağıl HARMANDAR
目は夢をつくり出し、記憶を保持する魔法の玉である。目は眠りに落ちていく崩壊過程の中で他の目と出会い、それらの間には内と外が重なり合った、新たな世界が生み出される。
What Do We See After Closing Our Eyes and Covering Our Ears
Julian ANTONISZ
今作は、アントニシュが自ら開発した、描いた絵をフィルムの1コマの大きさまで縮小し、絵から絵への変化を機械的にアニメーション化する独創的な装置「パンタグラフ・アニモグラフ」を用いて制作したシリーズの一作品である。
Go To Hell
Ruth PEYSER
恋人との喧嘩のあと、ある女性が階段に開いた穴から、地獄のような幻想世界へと落ちていく。そこで次々と恐ろしい状況に直面するが、そこから抜け出したとき彼女の恐怖は怒りへと変わり、立ち向かう勇気を得る。その過程で、自分の意志を表現することの力と高揚感を見出していく。
Ensmoothening
Kevin ESKEW
想像してみてほしい。自然がこんなにも静かで平和な地球を。おそらくそれは、あらゆる時代を通じて最も素晴らしい驚異となるだろう。永遠に続く、滑らかに整えられ、完全に無菌化された大地。それこそが夢なのだ! そう! 滑らかなプラスチックで覆われた、まるでビー玉のような世界!
CURATOR PROFILE
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Lilli CARRÉ
ロサンゼルス出身のアーティスト。実験アニメーション、版画、陶芸彫刻を中心に活動する。特に、既存の期待や固定された形態から自由な「アニメーションする身体」の可能性と歴史に関心を寄せる。作品はサンダンス映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭、ロッテルダム国際映画祭、新千歳空港国際アニメーション映画祭、オタワ国際アニメーション映画祭などで上映。2024年、グッゲンハイム・フェローシップに選出。 2010年に創設されたEyeworks Experimental Animation Screening Seriesの共同キュレーターを務め、現在はカリフォルニア芸術大学の実験アニメーションプログラムで教鞭を執る。
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Alexander STEWART
アレグザンダー・スチュワートは、ロサンゼルスを拠点に活動する映像作家、アーティスト。カリフォルニア芸術大学(CalArts)の実験アニメーション・プログラムで教鞭を執るほか、毎年開催される実験アニメーション上映シリーズ「Eyeworks」の共同キュレーターを務めている。
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