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副賞として、新千歳空港内のお土産店からセレクションした「北海道ギフト詰め合わせセット」をお送りします。
学生CGコンテスト 公式サイト ☞ https://campusgenius.jp/2024/
『モビル文学 大垣ロストデスティネーション』は、自転車を使った移動ならびに投影技術を文字表現と融合させることを目指し、映像装置に改造した自転車を用いて、各街をテーマにした小説をキャンパスとしての都市に描き出す連作「モビル文学」シリーズ・大垣(岐阜)編の映像作品です。
本映画祭の中では紹介しきれない作品を対象に、アニメーションファン層にも見ていただきたい作品を選出しました。作品概要、アーティスト情報および授賞コメントは以下をご覧ください。参加させていただき、ありがとうございました。
本作品の制作背景はこちらからお読みいただけます ☞ https://criticalcycling.com/2024/03/mobileliterature-2/
《アーティスト情報》
志村翔太
神奈川県川崎市出身。世界旅行、事業開発を経て、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)博士前期課程に在籍。場所の“ナラティブ”と“モビリティ”をテーマに、AIやAR、映像メディアなどのテクノロジーを活用した、オルタナティブな文学表現の可能性を追求している。主な展覧会に「ATAMI ART GRANT 2024」(2024年)、「第2回 BUG Art Award ファイナリスト展」(2024年)、「六本木アートナイト」(2023年)など。
公式サイト ☞ https://shotashimura.com/
Instagram ☞ https://www.instagram.com/shotashimura0816/
《授賞コメント》
「NEW CHITOSE GENIUS賞」をお送りする『モビル文学 大垣ロストデスティネーション』は、タイポグラフィアニメーションーーテキストを動かすアニメーション表現を用いて、自転車を漕ぎながら夜の暗い道路に文学を投影していく作品です。まず身体の運動を伴う刹那なフィジカル表現と青春の言葉に、率直に感動しました。ただ一ヵ所で立ち止まって投影するのではなく、重要なのは移動をすること。実景によりその都度作品が影響を受け変化することです。道路の状態によって文字がぶれるのも、心の動きに連動しているようで、私たちの記憶にうったえる最も適したタイポグラフィ表現ではないかと思わされました。そしてこの映像自体も、小説が終わると同時に明るい場所に到達し、言葉を生んだ作家の姿が初めて形を紡ぐというエモーショナルさが秀逸です。ぜひ次回作は北海道の雪の中で見てみたいと思っています。
(映画祭チーフディレクター 小野朋子)